半可通…生半可… ~道成寺~
『安珍・清姫の鐘、420年ぶり道成寺に里帰り』 04/10/03 産経新聞
「道成寺」にまつわる話って、なんとなく知ってるつもりになっていました。 『清姫が安珍を追って、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を、蛇に化した清姫が鐘ごと焼き殺す。』といった話で、能の「道成寺」で『鐘入』ってのがあって、クライマックスで且つ演者にも覚悟のいるシーンであること。 これ完全な間違いではないのですが、正しくも無かったんです。 (ちなみに『鐘入』の知識は「ギャラリーフェイク」(細野不二彦)で得たもの。) 鐘が燃える「安珍清姫」の話が「道成寺縁起」としてまずあって(能楽「鐘巻」)、 その約四百年後に再興した鐘の供養の法要に清姫の怨霊が現れる話(能楽「道成寺」・歌舞伎「京鹿子娘道成寺」)がある2話構成(?)なんですね。 そして『鐘入』は鐘の再興供養の話・能楽「道成寺」の一部だそうで.... 半端な知識に一人気恥ずかしくなってしまいました。 余談ですが、道成寺ものが最近映画にもなっていました。 >『娘道成寺~蛇炎の恋』(04/08/28公開) #全然知らなかった...(=_=; 道成寺付近の地図を見ると 道成寺に逃げ込んだ安珍を清姫は「日高川」を渡って追ってきたそうですので、清姫は南から猛追してきたんですね。 近くに「鐘巻」や「蛇塚」、近くの海岸にも「清姫草履塚」といった注記があるのが物語の舞台だったことが伺われます。 今回の鐘の里帰りは、今から420年前に豊臣秀吉によって紀州攻めの戦利品として持ち去られられて、京都市の妙満寺の所蔵となっていたものが、一時里帰りとなるそうです。この里帰りの所以由来には、安珍清姫はなんの関係も無いんですね。(^^;
by senokoba
| 2004-10-05 12:10
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いろんなことがいろんなところでおきています。そんな日々に現れる小さな疑問。その疑問は解決されるためにあるのか。それとも疑問は疑問のままがいいものもあるのか。それが疑問… by senokoba
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